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セミナーのお知らせ

category : セミナー 2015年7月3日 

2015/7/9 AICS牧野チーム-CPS セミナー

  • date: Jul 9, 2015 13:00-14:30
  • Place: Seminar Room, CPS, Kobe University
  • 直接お越しください
  • 講演者:杉山 耕一朗(JAXA)
  • タイトル: 木星大気の雲対流の数値計算
  • 要旨:
    木星の雲対流は地球大気の場合と同様に, 平均的な大気構造の決定に重要な役3割を担っていると考えられている. しかし, 表面の厚い雲のために, 雲対流が生じると考えられる高度領域の全てを観測することは困難であり, 木星大気における雲対流と平均的大気構造との関係については未だ明らかとなっていない.
    そこで我々は, H2O と NH3 の凝結および NH4SH 生成反応を考慮した数値流体モデルを開発し, 雲の生成消滅が繰り返された結果として決まる統計的平衡状態での大気構造を調べた. 得られた大きな特徴は, 間欠的に強い積雲がH2O 凝結高度から対流圏界面まで発達することである. このような積雲の発達に伴う鉛直輸送によって, 平均的な凝結成分気体と雲の鉛直分布はこれまで受け入れられてきた平衡熱力学計算の結果を元にした 3 層構造から大きく変化する.
    H2O と NH4SH の雲は NH3 凝結高度より上空にまで存在する一方で, NH3とH2S 蒸気はそれぞれの凝結高度ではなく H2O 凝結高度より減少を始める. 得られた NH3 蒸気の混合比の鉛直分布は, NH3 雲の雲底付近で NH3 蒸気の存在度が太陽組成よりも小さいという点で, これまでの電波観測の結果と整合的であった.


講演者略歴
photo 杉山 耕一朗: 北海道大学理学研究科地球惑星科学専攻において, 林祥介教授の指導の下, 木星大気を想定した数値流体モデルの開発およびそれを用いた数値シミュレーションに取り組む. 博士号を取得後は, 九州大学, 国立天文台CfCA, 北海道大学, JAXA 宇宙科学研究所, において惑星気象学および情報惑星科学の研究に取り組む. 近年は数値流体モデルを拡張することで, 木星型惑星だけでなく火星大気や金星大気の数値シミュレーションにも取り組んでいる.また惑星探査にも貢献しており, 現在進行中の金星探査機「あかつき」の運用の現場を支え, 将来的な火星探査計画の立案に参加している.

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